中島 崇 個展 scope – 範囲 –

2023年1月14日(土曜日) 〜 2月5日(日曜日)

開廊日 木曜 , 金曜 , 土曜 , 日曜, 13時 〜 19時

休廊日 月曜, 火曜, 水曜

Artist reception 2023年1月14日(土曜日) 17時〜20時

SYP GALLERY

〒162-0065 東京都新宿区住吉町10-10

 

色や形のデザイン的にジャッドやブランクーシ、ダニエル・ビュレンのミニマルアートや関係項や関係性、素材感などはモノ派の影響を受ける。

中島はこれまでストレッチフィルムという素材を使った空間作品で、人•モノ•こと•場などの無限にある関係性の一部を可視化し、光の透過や屈折反射や影を通じて見落としていた事象を鑑賞者の意識下に戻すインスタレーションを続けてきました。

それに加え昨年はPPバンドという素材を用い、より強度があり、より距離のある屋外作品を制作しました。

今回、初めて素材にステンレスを用いた作品を発表いたします。素材としてステンレスはtemporaryではなく半永久的に展示が可能であり、表面に取り込まれた景色がその造形自体を曖昧にします。また錆に対して自己修復性のあるステンレスそのものの強度が屋外への設置を可能にし、広がる妄想や距離を現実にできると考えています。

タイトルのscopeは「範囲・領域」を意味し、銃の照準器とも訳されます。

中島は「これまで制作•発表してきたインスタレーションは物理的な始点と終点があり、その間にある事象を可視化するものです。始点と終点を見極める作業はスコープで狙いを定めるような行為であり、展示の範囲や領域を決定する行為でもある」と言います。

今回の個展ではギャラリーの外壁にバンドを張った従来のインスタレーションとステンレスで空間造形をミニマムにしたオブジェの2部構成となっており、そこに集まる人たちへの新しい価値観の共時性と関係性の事象を表現します。

中島のステンレスを用いた新しい試み。大きさを感じさせる外部のインスタレーションとよりミニマムなギャラリー内部での展示のスケールの差を是非体験してください。