photo : Daisaku OOZU
Title / 一縷の嵩 いちるのかさ
Stretch film
Size / 0.5m(W)×10m(D)×6m(H)
◇会 期:2020.9/18 – 9/27
◇時 間:11:00-16:00
◇会 場:JR宇和島運転区扇形車庫
◇主 宰:床下土風
◇後 援:JR四国・宇和島市観光物産協会・宇和島市・伊予銀行
隈研吾建築都市設計事務所
今までストレッチフィルム という薄く軽く儚いけど強度や耐性を合わせ持つ素材で
空間作品を作ってきました。
古めかしい扇形機関庫は見た目こそは大きな空洞ですが、鉄でできた汽車が
石炭のエネルギーで白煙をあげて行き来していた今日までの長い歴史と、
それに関わってきた人たちのこと考えるととても濃密に感じられます。
弱そうで強いストレッチフィルムという素材と、空っぽに見えても濃密な
扇形機関庫という場所。そのふたつを重ねて、その場に差しこむ光をレンズの
ように集めることで見えないものを浮き上がらせようと思いました。
そこに積み重なったものをつなぎとめる一筋の光に質量を感じていただけるよう
この作品を「一縷の嵩」と付けました。